逸失利益とは?計算方法や相場はいくら?
交通事故により生じる損害には、様々なものがあります。ケガを治療するための入院費や車を修理する費用、ケガにより働くことができなくなったことにより失われる利益、そして事故の被害者が死亡した時に生じる葬式代などを挙げることができます。これらの損害のうち、慰謝料(精神的損害)を抜いた財産的な損害は、積極的損害と消極的損害の2つに分けられることがあります。この消極的利益のことを一般的に逸失利益といいます。もっとも、実際に損害賠償請求をする際には、両者を同時に請求することは差し支えありません。
簡単にいうと、逸失利益とは、交通事故がなければ増加していたであろう財産を取得できなかったことによる損害のことをいいます。例えば、交通事故により会社の取り引きをすることができなくなったり、後遺障害により今まで通り働くことができなくなったために収入が減少したないしは無くなった場合には、逸失利益を認めることができます。
逸失利益の計算方法としては、例えば、
逸失利益=基礎収入額×労働能力喪失率×労働能力喪失期間に対応するライプニッツ係数
というものがあります。
労働能力喪失率とは、後遺障害を負った際の等級認定により決まります。また、ライプニッツ係数とは、中間利息を考慮するために用いられる数を指します(中間利息控除係数ともいわれます)。
このようにして逸失利益は計算されます。
神戸あかり法律事務所は神戸を中心に交通事故に関するご相談を受け付けております。まずはお気軽にお問い合わせください。