交通事故の示談交渉を弁護士に依頼するメリットやタイミングを解説
交通事故に遭ってしまい、相手方や保険会社との示談交渉が必要になった際、どのように進めれば良いのか不安に感じる方も多いでしょう。
本記事では、交通事故における示談の概要から、弁護士に依頼するメリットや適切なタイミングについて解説します。
交通事故の示談とは
示談とは、事故の当事者同士が話し合いによって損害賠償額や過失割合などを決定し、事故の解決を図る方法です。
示談交渉は、一般的に被害者のケガの治療が完了した後に行われます。
示談が成立すると原則としてその内容を後から覆すことはできないため、示談交渉は慎重に行う必要があります。
交通事故の示談交渉を弁護士に依頼するメリット
交通事故の示談交渉を弁護士に依頼することには、以下のようなメリットがあります。
慰謝料の増額が期待できる
交通事故の慰謝料には、自賠責基準、任意保険基準、弁護士基準の3つの算定基準があり、相手方の保険会社は、自賠責基準や任意保険基準などの弁護士基準よりも低額な基準で慰謝料を提示してくることがほとんどです。
弁護士に依頼することで、過去の判例に基づいた最も高額な算定基準である弁護士基準で交渉を行うことが可能となり、慰謝料の大幅な増額が期待できます。
保険会社との交渉を代行してもらえる
示談交渉は、相手方の保険会社の担当者と直接行うことが一般的です。
交通事故対応に慣れている保険会社に被害者自身で対応すると、専門用語や複雑な手続きに戸惑ったり、不利な条件で示談してしまったりする可能性があります。
弁護士に依頼すれば、保険会社とのやり取りを任せることができ、精神的な負担や時間的な拘束から解放されます。
弁護士に依頼するタイミング
弁護士に交通事故の示談交渉を依頼した方がよいタイミングとして、以下のようなタイミングが挙げられます。
■保険会社からの提示金額に不満を感じたとき
保険会社から提示された示談金額が、ご自身の想定よりも大幅に低いと感じた場合は、弁護士に相談するタイミングです。
■相手方との交渉が難航しているとき
過失割合で意見が対立している、提示された損害賠償額に納得できないなど、相手方や保険会社との交渉がうまくいかない場合も、弁護士に依頼を検討すべきです。
■後遺障害の等級認定を受ける前後
交通事故によるケガが完治せず後遺症が残った場合、後遺障害等級の認定を受けることで、後遺障害慰謝料や逸失利益を請求できます。
後遺障害診断書作成の段階や、認定結果に不満がある場合に弁護士に相談することで、適切な等級認定に向けたサポートや異議申し立てを依頼できます。
まとめ
交通事故の示談交渉は、専門的な知識が必要となる複雑な手続きです。
相手方の保険会社との交渉に不安を感じたり、提示された金額に納得がいかなかったりする場合は、ひとりで悩まずに弁護士に相談することをおすすめします。